自分で取り組む相続放棄
ご自分で相続放棄をしようと考えている方へ
なんとかしてご自身で相続放棄手続きをしようと考えられ、行動されていらっしゃることだと思います。ですが、ご自身で行う場合、想像以上の手間がかかります。
今一度こちらをお読みになった上でご自身で取り組むか、専門家に依頼するかを決めて頂ければと思います。
自分で手続きをすすめたが故に相続放棄ができない!
さて、相続放棄に特化している私どもの豊富な経験からすると、そもそも相続放棄が出来ないようなケースも実際に出て来ており、当事務所にご相談頂く方の中には、相続放棄手続の全てを自分で取り組んでみようと考えている方がいらっしゃいますが、そういう方は要注意だと思います。
ご自身で戸籍収集をされる方へ
①戸籍収集
③相続放棄申述書に必要事項を記入
②被相続人の出生から死亡までの戸籍をすべて取得
③全ての役所から戸籍謄本を取得(本籍地が移転していた場合)
④相続人を判断
⑤相続人全員の戸籍と必要書類を収集
ご自身の戸籍収集と資格者のステップの比較
ご自身での戸籍収集の手順
・明治、大正などの旧字体で書かれた文字を解読する手間
以上が約50時間と言われる内訳です。
次に、実際に自分で行う相続放棄の手順と流れを見てみましょう。
※ご自身で行います
取得した戸籍を読み解き、死亡時から出生時までの戸籍をすべて収集していきます。
その場合には、出生まで遡ってそれぞれの役所に戸籍取得の申請を行う必要がございます。
遺産は法律で定められた相続人のみが相続できます。
(遺言書がある場合を除く)
どのような場合に誰が相続人となるのかという知識が必要です。
相続人が確定した段階で相続人全員の戸籍も取得する必要がございます。
また、住所確認のための書類として、被相続人と相続人の戸籍の附票や住民票を取得する必要がある場合もございます。
お疲れ様でした。
資格者が戸籍収集をする場合
ご依頼者に専門家のアドバイスのもと、10分かからず完成します。
②職務上請求用紙に必要事項を記入
詳しくは下記でしっかりと説明させていただきますが、貴重なお時間を失わないためにも、そして何より一度も失敗できないというリスクを負わないためにも、ぜひ一度ご相談ください!
戸籍謄本の取り寄せについて
まずは、どのような手順でどのくらいの通数の戸籍を取得しなければいけないのかを分かりやすく説明させていただきます。
(相続の必要書類には、様々な場面で「出生から現在(死亡)」までという言葉が出てきますので自ずと枚数は増えていきます。)
すなわち、自分が思っている以上に手間と時間がかかってしまうのが、相続放棄の肝心となる「戸籍収集」です。
そして戸籍謄本は、“本籍” を置いている役所でなければ、取得できません!
ご自身で書類を集めようとされる場合、
①取得した戸籍謄本から次に請求するべき本籍・役所を読みとって郵送で請求する
戸籍謄本の取り寄せの難点
2000年以降、全国的に市町村の合併がさかんに行われましたので、今では存在しない市区町村が記載されている、なんて事も往々にしてあるものです。
このような作業や郵送のやり取りを何度も繰り返して、戸籍謄本を集めていくことになります。
戸籍謄本の請求には郵送と定額小為替が必要です!
郵送で請求するにしても、請求書の記入方法に不備があったり、戸籍発行料として必要な定額小為替の料金に不足があったりすると、問い合わせの電話や何度も郵送でのやり取りが必要になってしまい、2度手間、3度手間になってしまいかねません。
またこの際、本籍地のある役所に郵送しなくてはいけないほか、必要な戸籍謄本をすべて添付する必要があります。
ちなみに、定額小為替は郵便局かゆうちょ銀行でなくては購入することが出来ません。
葬儀が終わって、一息つく間もなく、法律的な手続きを調べるのも非常に大変なところです。
高齢者などでは、書式を調べて必要事項を記載して、規定の料金を調べて郵送で手続きをするという事自体が難しい場合もありますし、40代~50代の方であっても、仕事で時間が取れないかといって放置しておく訳にはいきませんので、専門の法律家に依頼するのもひとつの手ではないでしょうか。
まずは、お気軽にご相談をお待ちしております!
- 相続放棄のプラン
- 相続放棄の料金表
- 相続放棄
- 自分で取り組む相続放棄
- 限定承認と単純承認
- 3ヵ月後の相続放棄
- 保証債務があったら
- 相続放棄のQ&A
- Q1)亡くなった夫に借金があり、相続をしたくない場合はどうすればいいですか?
- Q2)被相続人の生存中に相続放棄をできますか?
- Q3)被相続人が死亡してから3ヶ月以上経過してしまったのですが、相続放棄はできますか?
- Q4)被相続人の不動産を売却してしまったのですが、相続放棄できますか?
- Q5)被相続人の預貯金を葬式代に使用してしまったのですが、相続放棄できますか?
- Q6)被相続人の使用していた日用品を処分してしまったのですが、相続放棄できますか?
- Q7)相続放棄した場合、被相続人の預貯金はどうなりますか?
- Q8)相続放棄した場合、被相続人の不動産はどうなりますか?
- Q9)相続放棄した場合、生命保険金は受け取れないのですか?
- Q10)相続放棄の手続き中に、金融機関から支払の請求された場合はどうすればいいですか?又、相続放棄の手続き後に、相続放棄が完了したことを、金融機関に知らせる必要はありますか?
- Q11)相続放棄の手続き中に、他の相続人から遺産分割の書類に署名押印をするように言われた場合はどうすればいいですか?
- Q12)相続放棄が取り消される場合はありますか?
- Q13)相続放棄を撤回することはできますか?
- Q14)夫が多額の借金を抱えて無くなりました。相続放棄をしたいと思いますが,生命保険金の受取人が、妻である私になっています。相続放棄をすると,生命保険金は受け取れなくなるのでしょうか。
- Q15)財産もあるけど借金もあり、プラスだかマイナスだか解らない。宝石もあるが価値か解らないけど、近くに鑑定してもらえるところがないから時間がかかりそうです。こんな状況では3ヶ月ではとても終わりそうにありません。こうした場合はどうしたらいいのでしょうか?
- Q16)父が亡くなって3ヶ月たってから、借金の請求が来て、その時点で父に借金があることを知りました。こんな時は、もう相続放棄は無理なのでしょうか?
- 相続放棄の失敗事例